【新入荷】Summiluxレンズが2点入荷しました。
30度超えの真夏日だったり最低気温20度の長袖じゃないと寒いぐらいだったりと天気がころころと変わるので大変ですね。
ライカのレンズの中で群を抜いて人気が高い、と個人的には感じているSummilux(ズミルックス)。
そんなズミルックスレンズが2点入荷しました。
誰が付けたかは分かりませんが「貴婦人」という二つ名を持つ、初代のズミルックスレンズです。工業製品とは思えない、金属加工の美しさが特に目を引きます。
ピントリングのスムーズさや絞りのクリック感に関してもとても60年以上前のものとは思えないほど。
開放での写りは繊細かつ柔らかいという印象で、f/4ぐらいまで絞ると柔らかさよりも解像感が更に出てきます。鏡胴の造り、写りともにオールドレンズの最高峰と言っても良いレンズだと思います。
専用のXOOIMフードもとても格好良いですね。
今回の個体ではありませんが、実際に撮った写真はこちらからご覧頂けます。
Leica M-P Typ 240+Summilux 50mm f/1.4 1st @浅草
下のアルバムはM-EとM Monochromで撮ったものです。
球面ズミルックスと言われる、この2代目のズミルックスは1960年代から90年初頭まで生産されたベストセラーレンズです。
正直に言って、1本目としておすすめできるかと言われると微妙なレンズです・・・笑
先程の50mmのような描写を期待していると良い意味でも悪い意味でも裏切られます。
開放での滲みと柔らかさが凄いため、撮影した時にはしっかりとピントを合わせたはずなのに、PCのディスプレイで見ると全く合っていません。
自分は最初にこのレンズを使った時に「このレンズは壊れているのでは・・・?」と思ってしまいました。(整備後だったので壊れている訳はありませんでしたが)
逆光ではフレアがバンバン出ますし、光源もきれいな玉ボケにはなりません。ただ、すごく特徴的な画が撮れます。M8やM9のデジタル機でもまるでフィルム風の処理をしたかのような描写です。
ですが、f/4からf/5.6くらいまで絞ると荒々しいボケや滲みは消えて解像感の高い描写に変わります。もちろん、白黒の写真でも雰囲気のある写真になります。
この落差が凄いのでハマる人はハマってしまうんでしょうね。
両極端な描写だけで無く、レンズ自体の小ささ、軽さも魅力の一つです。f/1.4という明るいレンズがこのサイズ、軽さというのは常に付けておく1本としてはもってこいではないでしょうか。
フレア対策&格好良さが上がる、専用のフードも付属です。
実際の写真はこちらからご覧下さい。
「ライカで撮るCafe」三軒茶屋 KOLM 。"Summilux 35mm f1.4 2nd"
下のアルバムはM8で渋谷キャットストリートを主に撮ったものです。