Leica Summilux 50mm f1.4 2nd + M9 @代々木上原・西原
ズミルックス 50mm f/1.4 2ndは「貴婦人」と呼ばれる初代ズミルックスからブラッククロームの鏡胴になり、少し軽くなった第2世代モデルです。
初代(第1世代)の後期にあたる1961年から「空気レンズ」と呼ばれる光学設計に変更され、この第2世代にも継承されています。
「空気レンズ」というは初代ズミクロン 50mmの固定鏡胴で採用されたもので、レンズ貼り合わせをやめてあえて空間を作り出したという大胆な設計でした。
これにより格段に解像度が増し、現行レンズにも劣らないということで固定鏡胴のズミクロンは伝説的なレンズとして知られています。
黒鏡胴の第2世代ズミルックスは1969年から91年のおよそ20数年間生産されましたが、その間レンズ構成には変更がありませんでした。
また、第3世代のズミルックスでは外観デザインが変更され、最短撮影距離が70cmへと短くになりましたがレンズ構成は同じです。
2006年に非球面レンズが採用されたSummilux-M 50mm f/1.4 ASPHとなるまでの40年以上、同じ設計だったということで完成されたレンズの1つとも言えるのでは無いでしょうか。
写りの方は一般的には初代よりも柔らかいフレアが減少し、コントラストが高くなっていると言われます。
コーティング技術の発達もあり、こういった描写になっているものと思われます。パープルの美しいコーティングが特徴的です。
今回は雨上がりの中、フルサイズCCDセンサーを搭載したM9にこのズミルックスを付けてお店の近所でもある代々木上原と西原を歩きつつ撮影してきました。
ボディに付けた時はこんな感じです。ブラックのボディに良く合いますね。
M9の特徴でもある、青みがかった写りとズミルックスの描写をお楽しみ下さい。
ヴィンテージマンションで営業されているアクセサリーのセレクトショップの素敵な看板。
Tricker's (トリッカーズ)やJALAN SRIWIJAYA (ジャラン・スリヴァヤ)の輸入代理店として知られるGMTさんの本社です。
代々木上原では一番有名な企業と言っても過言では無いでしょう。
富ヶ谷に本店を構えるBeen to Bar (ビーン・トゥ・バー)のチョコレート屋さん、Minimal (ミニマル)さんが最近オープンしたガトーショコラ専門店です。
オープン前にクラウドファンディングでも話題でしたので知っている方もいるかと思います。数時間で完売するそうです。
Minimalさんと同じ道にあるharittsさんは日本家屋を改装したドーナツ屋さんです。趣深い外観です。
お店の外観やこういった建物は少し絞ってf/4もしくはf/5.6で撮影しています。
ボケの感じはズマリットほど激しくはありませんが、特徴的ではありますね。
開放(f/1.4)のためキリっとしすぎず柔らかい印象です。
後ろのボケにに比べると前のボケはおとなしめです。
車のボディの質感、雨粒も良い感じです。
カラーも雰囲気がありますが、モノクロでの階調表現の豊かさはフィルム時代のレンズならではと言えます。
シルバー鏡胴の1st/1st後期に比べると、この2ndモデルの方が生産数が多いのですが市場にはそれほど出回っていない印象です。
良いコンデイションの個体は段々と少なくなってきますので、興味のある方は
ぜひショップの商品ページをご覧下さい。