「神のレンズ」Jupiter-9 (ジュピター9) 85mm F/2

値段に対して、写りが素晴らしく良いレンズのことを最高級の賛辞として「神レンズ」と呼ぶことがあります。

FujifilmのXR 35mm f/1.4やCanonのEF 50mm F/1.8シリーズ、Tamronの90mm f/2.8 MACROがその良い例です。

今回紹介するJupiter-9(ジュピター9)はそれとはまた違った神レンズとなっております。

旧ソ連レンズであるこのレンズはCarl Zeiss Jena(カールツァイス・イェナ)の銘レンズ Sonnar(ゾナー)85mm のコピー品とされています。

英語読みではジュピターですが、ロシア語ではユピテルという読み方でその由来はローマ神話の史上最高の神の名だそうです。なので神のレンズというわけですね。

コピー元のレンズが相当に良いレンズなので、それをコピーしたこのレンズもかなりの写りです。実際、無骨な外観からは想像できないほどの柔らかい描写でした。

開放(F/2)ではピント部が相当に狭く、それ以外は殆どボケます。

銃のグリップにピントを合わせましたが、背景のボケがものすごいです。これこそガラス面の大きい大口径レンズの魅力です。

動いている被写体はめちゃくちゃ難しいです・・・これは少しピンぼけ気味になってしまいました。

開放では柔らかい描写とボケ具合が特徴ですが、少し絞るとシャープで明暗がハッキリでるような写真になります。

開放から少し絞ったところをテストしてみました。再度、恐竜の登場です。

f/2.8

f/4

f/8

薄暗い室内での撮影だったのですこしザラついてしまっていますが何となく違いは分かるのでは無いでしょうか。

後は開放で撮ったいくつかをご紹介します。

 

マウントは汎用性の高いM42マウントです。

SonyやOlympusのミラーレスカメラはもちろん、Canonの一眼レフにもアダプター経由で付けることが可能です。