Leica M8とM9の違いを比較 ①概要編

デジタルのM型ライカの最初の選択肢として考えられるのがM8とM9です。

もちろん新品で現行モデルを買うのが最良だという意見もあるんですが、100万をスッと出せる人はそう多くないでしょう。

なので、M8とM9を比べます。どう違うのか、価格の違いは何なのか。その辺を明らかにしたいと思います。

まずはデザインの違いから。

 

【デザインの違い】

M8とM9で大きな差はありません。

正面の赤いライカのロゴ、「M8」「M9」というロゴも同じです。

デザインは同じですが、素材の違いはあったりします。詳しくは別途デザインの比較をやりますのでそちらでぜひ。

M8

M9

 

【仕様の違い】

仕様の違いを簡単に表にしてみました。

  M8 M9
発売日 2006年12月 2009年9月
記録媒体

SDカード (4GBまで)

※ファームウェアアップデートで8GBまで対応

SDカード、SDHCカード (32GBまで)
センサー APS-H CCDセンサー フルサイズ CCDセンサー
撮影画角 1.33倍 1.0倍
画素数 1,030万画素 1,800万画素
ISO感度 160~2500 80~2500
撮影モード 自動モード、マニュアル 絞り優先AEモード、マニュアル
記録方式

DNG(非圧縮のみ)

JPEG

3,916×2,630(約1,000万画素)

2,952×1,972(約580万画素)

1,968×1,315(約260万画素)1,312×876(約115万画素)

DNG(非圧縮/圧縮の2種類)

JPEG

5,212x3,472 (約1,000万画素)

2,592×1,728(約450万画素)

1,728×1,152(約200万画素)

1,280×846(約100万画素)

シャッター速度 1/8000~32秒、バルブ 1/4000~32秒(AE)、バルブ
連続撮影可能枚数 10枚 8枚
ファインダー倍率 0.68倍 0.68倍
ブライトフレーム

24/35mm

28/90mm

50/75mm

35/135mm

28/90mm

50/75mm

液晶モニター 2.5型 LCDモニター 2.5型 TFTモニター
大きさ(幅x高さx奥行き) 139x80x37mm 139x80x37mm
重さ(バッテリー装着時)  545g  585g

表に載っていない部分は仕様としてはほぼ同じです。

 

【M8とM9で同じ点】

  • CCDセンサーを使っている

現在、一般的なデジタルカメラに使用されているのはCMOSセンサーですが、CMOSとの違いを挙げるとすると「ライブビュー撮影が出来ない」という点です。

ライブビューとは撮ろうとしている画がリアルタイムで液晶に表示されることですね。

一眼レフを使っているとファインダーを覗いて撮影することが多いので違和感はありませんが、ミラーレスは基本的に液晶を見ながらの撮影なので、ファインダーを除くのが億劫というか、「小さいな・・・・」と思うことがあるかもしれません。

かく言う自分も基本的にSonyのα7Sをずっと使ってきたので、M9を触った時にファインダーオンリーでの撮影は難しいと思ってしまいました・・・(こんなこと言うとフィルムを使ってる方に怒られそうですねw)

 

【M8とM9で違う点】

  • センサーサイズの違い

M8とM9の間で一番大きな違いと言えるのはセンサーサイズと有効画角ではないでしょうか。M8はAPS-Hというセンサーサイズです。

これは一般的な(ミドルクラスの)デジタル一眼レフカメラで使われるAPS-Cよりも少し大きなサイズのため、有効画角は1.33倍となっています。

35mmのレンズだと47mm、50mmのレンズだと67mmぐらいの画角になりますので、そこは慣れが必要になるかもしれません。

M9はフルサイズのセンサーのため35mmフィルムの時と同じ画角で撮影が可能です。

 

  • 画素数の違い

画素数は1,080万画素と1,800万画素ですが、よほど大きな紙に出力をしないのであれば1,000万画素程度で十分かと思います。

実際、オールドレンズの試写で使うα7sは1,220万画素ですが画素数の少なさが気になるような時は無いので、あまり気にする点では無いかなと思っています。

 

  • シャッター速度の違い

最高シャッター速度がM8は1/8000秒、M9は1/4000秒となっています。これに関しては、スペックシートに載っていない違いなのですが

「シャッター音の大きさ」が関係してきます。

M8は明るいところでも開放で撮影できる1/8000秒に対応している一方で「シャッター音が大きい」とされています。

M8の改良版、M8.2からは1/4000秒の最高速度に抑える代わりに静音タイプのシャッターに変更されました。それがM9にも引き継がれているという流れです。

この違いは実際に実機で確認をしないと判断しようが無いんですが、Youtubeには比較をされている動画もあるのでこういったものでまずは比べてみることも可能です。

ライカのシャッター音自体、一眼レフカメラと比べるとかなり小さいので初めてライカを買う方はそれほど神経質になることでは無いとは思いますが・・・・


  • 記録媒体

M8は4GBまで、M9は32GBまでのSDカードが対応となっています。調べてみるとM8でもSDHCカードには対応しているようです。

かなりカードによって相性があるようで、ライカの推奨しているメーカーのSDカードを使用するのが一番安全です。

M8のDNGデータで1枚あたり10MB程度だと思われますので、4GBで約400枚までは撮影が可能です。

若干心もとないので、M8の場合は何枚かSDカードを用意する必要があるかもしれません・・・・

※一応、ドッピエッタトーキョーではSandiskのUltra 8GBカードを使っていますが問題なく書き込みと読み込みができていますので8GBでも使用できるかも・・・とお考え下さい。

(※追記 ファームウェアのアップデートでM8が8GBまで対応しているという情報を頂いたので訂正しました。)

と外観とスペックシートから分かる違いを簡単にではありますが挙げてみました。

 

【価格の違い】

最後に価格の違いです、重要なポイントですよね。中古カメラ屋さんでの相場はこれぐらいです。

M8:20〜28万円(参考:Jカメラ)

M9:38〜50万円(参考:Jカメラ

(※モバイルでご覧の方はジャンプ後、ブラウザで「PC版サイト」を表示してください)

どちらもシルバーの方がやや数は少なめ・価格も若干高めかなぁという印象です。

単純にM9はM8の純後継機として発売されたこと、フルサイズセンサーなこともあり10〜15万円価格の差が付いています。

※この記事を書いたのは2016年9月ですが、改訂している2017年4月の段階ではM9の相場が3〜4万円上がっています。

理由として

  • フルサイズでデジタルのCCDセンサー搭載はM9/M9-P/M-E/Monochromしか無い
  • Monochromはモノクロ写真しか撮れないので中々手が出ない
  • M9-P/M-Eは生産台数が少ないため市場にそれほど多くない

という感じで、他の選択肢が多くないことから人気が集まっているのかもしれません。

さらにはM10は手が出ないけど、M Typ240は少し違う、ナンバリングのMが欲しいとなった時にM9が第一候補に上がるということも考えられます。

既に生産されていない製品ですので、市場に出ている数は限られます。そのため、これからも値段は少しずつ上っていく可能性もありそうです。

 

今回は外観・製品仕様・価格に関してのM8とM9の比較をしてみました。

中々同時に揃うことが無いのですが、両方の実機が在庫している時に撮り比べも行いたいと思います。

 

ドッピエッタトーキョーでもM8とM9は出来るだけ在庫をするようにしていますのでぜひ覗いてみて下さい。

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