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Xenon (Taylor-Hobson) 50mm f/1.5 [Lマウント] 【OH済み】

¥150,000

Brand Leica
SKU: Le0214

売り切れ

ブランド: Leica
商品名: Xenon (Taylor-Hobson) 50mm f/1.5 【OH済み】
シリアル: 288925 (1936年)
マウント: ライカLマウント
付属品: marumi フィルター、XNOOSフード

1ヶ月保証付き

Leitzの名で発売されているこのレンズ、Xenon(クセノン)と読みます。Summarit 50mm f/1.5の原型となっているのですが実は同じドイツのSchneider(シュナイダー)社が生産していたものです。当時、Leitz社はSchneider社から超広角レンズのSuper-Angulonと大口径レンズのXenonの供給を受けていました。

このXenon 50mm F1.5はこれまたドイツのCarl Zeiss(カール・ツァイス)のSonnar 50mm f/2というレンズに対抗するために開発されたものでした。しかし、これが完成したころにCarl ZeissからはSonnar 50mm f/1.5が出てしまったため、大々的に売り出すことは出来なかったのです。

Sonnarを搭載したCarl Zeissのカメラ、Contaxに対抗するためにLeitz社がLeica IIIaに搭載するレンズとしてこのXenonを指名してLeitzの名前で発売されることになったという経緯があります。

このレンズは1936年から1950年までの間でわずか6000-6500本ほどしか製造されませんでした。実際、Sonnarのインパクトが大きかったのであまり売れなかったようです・・・

その中でも今回の商品は「Taylor-Hobson British Patent 373950 U.S Patent 2019985」という銘がレンズに入っている珍しいものです。これは、このレンズの構成はイギリス・アメリカではTaylor-Hobson社の特許だったのでイギリス・アメリカへの輸出用のものにはこの表示を入れる必要があったということですね。

1936年のレンズのためノンコートです。コーティングありに比べると柔らかめに写ります。Summarit同様に前玉にキズが付きやすいガラスですがキズは少なめなので、そこまでぼやけた感じにはならないと思います。Summaritは丸絞りですが、Xenonは六角絞りとなっています。

とはいえ、Summiluxの原型となったSummaritのベースですので開放(f/1.5)でもピント部分は細かく解像します。ぐるぐるボケも出るので開放で撮る機会が多いかもしれませんが、絞ると色味もハッキリ出てきて現代的な写りに近くなるので80年前のレンズとは思えないです。

また、Summarit用のXOONSフードも付属します。これがまた格好良いんです。鋳物で出来た頑強な造りで、表面はちりめん塗装が施されています。「E.LEITZ WETZAR」というロゴもオシャレな感じです。

かなりレアなレンズなのでお早めに!

[外観]
使用に伴うスレで地金が出てきています。文字のスレはありません。
塗装剥がれや目立つキズなどはございません。
詳しい状態は商品写真をご覧下さい。

[光学]
清掃済みです。気泡は見られますが、良い状態です。ペンライトで光を当てるとわずかにクモリ、前玉にうすいカビ跡が見られますが写真への影響はありません。


[動作]
ピントリング・絞りともにスムーズな動作です。
動作確認済みです。安心してお使い頂けます。


[オーバーホール内容]
・レンズ(光学系)の分解・清掃
・無限遠のピント確認・調整
・距離計連動の確認・調整
・絞り羽根の分解・清掃
・絞り動作部分の調整
・ヘリコイドグリスの入れ替え
・沈胴ロック機構の調整(沈胴レンズの場合)