Leica Summilux 35mm f/1.4 2nd【OH済み】
¥330,000
売り切れ
ブランド: Leica
商品名: Summilux 35mm f/1.4 2nd (ズミルックス 35/2 第2世代)
シリアル: 3281433 (1978年)
マウント: ライカMマウント
付属品: 純正フロントキャップ、純正リアキャップ、12504フード、シリーズ7 Uvaフィルター 13009
1ヶ月保証付き
「球面ズミルックス」と言われるこの第2世代の35mmズミルックスはクセ玉として知られています。
1960年代から90年の初頭まで製造されたロングセラーで、いくつかのバリエーションが存在します。
この個体は78年にカナダで製造されたもので、このレンズの中では中期に当たる製造時期です。レンズのコーティングはきれいな青紫色となっています。
描写に関しては発売当初の評判は良いものとは言えず、設計の変更を求める声も多数あったそうです。確かに良い意味でも悪い意味でも「ライカっぽくは無い」というのが当てはまるレンズですね。
同じズミルックスでもASPHレンズのように開放から解像度が高く、自然なボケをイメージとしていると全く違う印象を受けると思います。
実際、初めてこのレンズで開放で撮った時はPCで写真を見て、「ピンぼけしてるのかな?」と思ったぐらいのソフトな描写でした。
ただ、F4ぐらいまで絞ると輪郭、質感を良く出してくれるので、使えば使うほど発見のあるレンズです。
デジタル機では干渉して無限遠まで回らないこともある球面ズミルックスですが、今回の個体はしっかり無限遠まで回ることを確認しています。
M8やM9、M MonochromといったCCDのデジタルライカで使うとオールドっぽさが更に出てかなり良い感じです。
また、こちらの個体には専用の12504フードと専用フィルター 13009が付属します。使用感こそありますが、脱着は特に問題無く出来ています。
12504は特殊なフードで、上下が分離する造りとなっています。
このズミルックスのレンズ鏡胴側にはフィルターを付けるネジ切りが無いため、そのままではフィルターを装着することが出来ません。
そのため、上下に分離させたフードの中に専用のフィルター(シリーズ7)を入れ、サンドイッチする形で固定します。その状態でフードを取り付けることでフィルターを付けての撮影が可能です。
このフード、フィルターを単体で購入すると合計3万円程度ですので、セットで買うと探す手間も無く快適にお使い頂けるかと思います。
この第二世代の35mm ズミルックス、絞りと光の入り方で描写が正反対と言えるぐらい変わる、面白いレンズです。商品画像の最後はF1.4とF4で撮り比べています。
以下のアルバムでその写りを見て頂ければと思います。
[外観]
使用感は少なく、比較的良い状態です。
塗装剥がれや目立つキズなどはございません。
詳しい状態は商品写真をご覧下さい。
[光学]
レンズ内清掃済みです。カビ・ゴミ・クモリなどはありません。
細かく見ると後玉に点状の模様(恐らくバルサム切れ)が見られますが、実写への影響はありませんでした。
[動作]
ピントリング・絞りともに動作はスムーズです。
デジタルのボディでも干渉無く無限遠まで回ることも確認しています。
[オーバーホール内容]
・レンズ(光学系)の分解・清掃
・無限遠のピント確認・調整
・距離計連動の確認・調整
・絞り羽根の分解・清掃
・絞り動作部分の調整
・ヘリコイドグリスの入れ替え
・沈胴ロック機構の調整(沈胴レンズの場合)